ヘルマン・プライ(Hermann Prey)−バリトン

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☆ヘルマン・プライ
(Hermann Prey)

1929〜1998

・ドイツを代表するバリトン。
・明るい声質。
・表情が非常に豊か。

声楽をしていない方でも、この名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
フィッシャー・ディースカウと並び、ドイツ系の代表的バリトンだといえます。

一般の人でも、一番聞いたことがあるであろう曲は、
「フィガロの結婚」のフィガロのアリア、「Non piu andrai」だと思います。
この曲はすべてのバリトンの曲の中で一番有名な曲だと思います。
声楽を学ぶときはほとんどのバリトンがこの曲をやるでしょうし、何より頭に残りやすい曲です。

プライは、モーツァルトやドイツリートなど、ほとんどドイツもので活躍しています。
プライの特徴は、かなり独特な発声方法というか、
単純に独特な声ですが、ものすごく暖かく感じます。
高音での音色もプライそのもので、どうしてそんなに簡単に出るんだろう、と思います。

常に少し笑ったような感じで歌っているため、明るく、やさしい響きを持っています。

笑っても歌えるということは、他の表情もなかなか自由にできるということだと思います。
そのため、モーツァルトの役をやらせると、その表情が非常に活かされ、キャラクターをしっかり持った表現がされています。

普通に聞いているだけでも面白い表現だと思います。

フィガロやパパゲーノなど、モーツァルトのオペラの代表的な役なんて、
まさにこの人の持ち役であると思います。

しばしば、音が下がり気味になるのがたまに気になります。
しかし、それも明るい響きを持っているため、比較的見逃せる程度だと思います。
これで暗かったらおそらく有名にはならなかったかも知れません。

ロッシーニ作曲〜セヴィリアの理髪師より「Largo al factotum」