ジョージ・ロンドン(George London)−バスバリトン

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☆ジョージ・ロンドン
(George London)

1920〜1985

・非常に太い声のバスバリトン。
・幅広いレパートリー
・いい意味で鳴らしまくる発声。

この人は、ワーグナー、モーツァルトやヴェルディなど、幅広く歌っている歌手です。
しかし、バイロイト音楽祭でも歌っているあたり、
ワーグナー歌手と見てもおかしくはないと思います。

「さまよえるオランダ人」というオペラで、彼は主役のオランダ人を演じています。
そのオランダ人が実にかっこいい

声が非常によく、一度聞いただけでもこの声に魅了されると思います。
太い声のまま、低音から高音までいくので、そこがワーグナーっぽいとでもいいますか。
声そのものは太く、暗いのですが、響きが明るいと思います。

おそらく、声を一度体に落とし(言い方が悪いのですが)、体全身を響かせて声を出し、それを顔の前面、鼻にしっかり当てているのだろうと思います。
しっかりとした発声とも思いますが、筋肉質な声のような気もします。

この人の、フィガロか伯爵か忘れましたが、フィガロの結婚を聞いたことがあります。
そのときの感想は、つまらない、というものでした。
声は確かにすごくよいのですが、表現、表情があまりないように感じました。
やはりモーツァルトはもっとキャラクターを出していかないと面白くありません。
ヴェルディやワーグナーのような、声を聞かせるものだとこの人はぴったりだと思います。

なので、自分はこの人がワーグナーを歌っているのがとても好きです。

ワーグナー歌手というのは、基本的に力強く、
小細工を必要としないような、圧倒的な声を持っていないといけないのかもしれません。
少なくともこの歌手を聞いているとそう思います。


ワーグナー作曲〜ニュルンベルクのマイスタージンガーより「Wahn!Wahn!」